[イベントレポートPart1]リアルでマニアックに日本刀を学ぶ!職人技体験で“研ぎ”にも挑戦

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刀剣講座では貴重な日本刀の展示品をもとにした解説も

《伝統工芸家と食事付交流会》日本の伝統「刀剣」と「竹工芸」を創立400年の由緒あるお寺で学ぶ会[伝サポ・イベント第1回]を2015年3月28日(土)13時より安詳寺(東京・大田区)にて開催し、大盛況の中、無事に終えることができました。熱気に溢れた当日の模様をレポートします!

今回は2つのプラン「日本刀講座」と「竹工芸体験」からお好きなものを選択してもらいました。いずれも定員を超える応募があり、抽選の上、55名の方々が参加となりました。
開場とともに参加者が続々とお寺に集結。400年の由緒あるお寺での開催ということもあり、厳かな雰囲気の中、幕開けとなりました。

まずは、日本刀講座のレポートから。

日本刀に関する基本的な解説の書かれた資料をもとに、講師の大塚寛信さんが日本刀の各名称について説明。また、時代別に人気のあった“刃紋”の種類、「太刀と刀」の違いについてなどのお話がありました。

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「太刀と刀の違いはわかりますか?」と講師の大塚さん

「太刀と刀の違いは何だと思いますか?」
大塚さんの問いかけに対し、参加者のアメリカ人男性が「刃の長さの違いでは?」と回答。

正解は、当時の使い手の携帯方法の違いなのだそうです。
太刀は馬上、刀は徒歩で使用することを目的に作られました。初歩的な見分け方としては、展示の仕方の違いで見分けることができます。刃が下に向いているのが太刀、上に向いているのが刀とのことです。

日本刀に関する“いろは”について30分ほど学んだ後、いよいよ刀剣職人さんの「伝統の技」実演がスタート。

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日本刀を研ぐときに使う通称「船」と呼ばれる道具

こちらの「船」の上で、日本刀を研ぎます。
この日のために、大塚さんがご自宅の工房から持ち出してくれました。右端に並んでいるのが研ぎ石です。
奥の2つの研ぎ石は、刀を成形するときに用いるそうです。手前の5つは磨くことをメインに用いるとのこと。それぞれ目的の違う7種類の研ぎ石が整列しています。

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大塚さんが実演。使っている刀は「イミテーション(模造刀)」なので、実際に物を切ることはできません!

大塚さんによる実演が始まりました。
刃の部分をしっかり握っていますが、イベントでは安全を期すため、この刀は模造刀。実際には切れません!
本物の日本刀を研ぐときは、(もちろん)刃の部分に当て布を被せるそうです。

研ぎの風景を見るのは初めての人ばかりなので、皆さん真剣な眼差しで見入っていました。
プロの職人さんなので、さっとポーズを取ってスイスイと研いでいきます。見ているだけだと、「なんだか簡単そう」と思ってしまいますが・・・大塚さんから「やってみたい人!」との声に、次々に手が挙がります。

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おっとっと!バランス取るのが意外に難しい!

伝統サポーターズのサポーターがさっそく実演。研ぐ前に、安定して座るのが難しそう。
多くの参加者が、座るところから苦戦していました。簡単そうに見えても、さすが職人技です。

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研ぐときの角度なども教えてもらいました

和装の男性も参加。大塚さんに研ぐときの角度などを教わりながら、ゆっくり研いでいきます。
ジーンズよりも着物の方がバランスを取りやすいかも!?

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中学生の参加者も初挑戦!

サポーターに登録している親戚に誘われて参加した中学生も伝統の技に挑戦です。
初めての機会に緊張しながらも、上手に研いでいました。将来は職人さんを目指す!?

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外国からの参加者も!

トリニダード・トバゴ出身のこちらの男性も日本の伝統的な手仕事に挑戦。

「この日本刀握っても本当に切れない?大丈夫?」
と何度も確認しながら恐る恐る手に持っていました。もちろん初めての機会ですが、なかなか様になっています。満足気に笑みを浮かべていました。

職人技の実演と体験が終わったところで、最後は居合の演武披露です。
元ANA機長で公益財団法人日本美術刀剣保存協会評議員、大日本武徳会夢想神伝流居合術教士八段の安藤肇さんと大塚さんが、夢想神伝流居合(むそうしんでんりゅういあい)の演武6本をお披露目してくれました。
居合の間、演武中は拍手はしてはいけません。すべての演武が終わり、「刀に対する礼、神仏に対する礼」が終わったところで盛大な拍手!

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さまざまな場面を想定しながら、全部で6本の演武を披露してくれました。左から安藤さん、大塚さん

演武の披露のときは、隣の部屋で竹工芸体験をしていた参加者も見入っていました。

しなやかで洗練された所作・動作は、会場をピリッとした緊張感に包み込むと同時に、参加者全員が独特な一体感を味うことができました。

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東北の伝統伝承料理を食べながらの交流会

1時間半の講義が終わると、東北・阿武隈地方の「かーちゃんの力・プロジェクト」による“あぶくま御膳”を食べながらの歓談タイム。講師との交流、参加者同士の交流で、きょうの感想や伝統的な手仕事に対する想いなど熱く語り合いました。
あぶくま御膳に関するレポートはこちら!

この日、参加者の中には異業種の職人さんも数名いました。中には、鎧や甲冑の職人さんも。日本刀と通じる部分も多く、「飛び入り解説タイム」を設けてさらに会場のにぎわいが増しました。
この場を借りて、突然の振りにも関わらず解説いただき、誠にありがとうございました!

最後に、第1回伝サポイベントの開催を祝して、伝統工芸家の大塚さん、佐川さん、居合演武披露の安藤さんらと事務局スタッフ一同で記念撮影。この写真は、鎧と甲冑の職人さん撮影による素敵な1枚です。

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★[イベントレポートPart2]竹工芸体験で竹コースターを作りました!
http://news.den-suppo.jp/event/takekougei.html